「国民機起動音発生装置 PiPo Ver.4」は、AT互換機に組み込んでその起動時に「ピポッ」というPC-9801のあの音を鳴らすためのジョークハードウェアです。
長さ調整機能により ピポッにも 古めの98の ピーポーにも k6-IIIなんかを積んだ時の ピョッにも できます。
電源ON時の+5V立ち上がりと共に動作開始。2kHz(ピ)と1kHz(ポ)の矩形波を発生します。発音前に長さ設定用VRによる電圧を10bitでA/D変換し、その値を発音する長さとします。
発音終了後に指定時間待機します。その際の待機時間は、無音時間設定用VRによる電圧を10bitでA/D変換した値×10ms(約0〜10秒)です。
待機時間経過後に音声スルーモードに移行します。テストボタンが押されるとスルーモードを抜けて最初に戻ります。
PIC12F675が全ての動作を取り仕切っています。
PICのポートではスピーカを直接駆動できないため、トランジスタを介して駆動します。一種の定電流回路となっていて、ボリュームで音量を調整できるようになっています。
万能基板で組む場合は適当に工夫して下さい。
PIC12F675。プログラムを変えれば他のことも色々できるはず
電流制限用。1W酸化金属抵抗、33Ω
ベース抵抗。炭素皮膜、100Ω(割と適当)
入力保護。炭素皮膜1kΩとか
設定用。0.1W 10kΩ
電流制限用電圧生成。0.1W 500Ω
テスト発振指示。タクトスイッチ
逆起電力吸収。適当なダイオード
電流増幅用。2SC2120。定格電流と許容損失に留意すれば他のも可
パスコン。そこそこの電解コンデンサ
パスコン。チップセラミックコンデンサ 0.1uFぐらい
PIC12F675用
PiPoの基板には
があり、PICのプログラム次第で色々なものになるはずです。(「はず」なのは、2006年8月15日現在試していないから)
出力はそのままでリレーぐらいは駆動できます。トランジスタを変えれば小さなモーターぐらいは回せるでしょう。
PiPoではBEEPスルー用入力を単純なデジタル入力として使っていますが、A/D変換できるポートですのでアナログ入力も可能です。
以下は、他の用途に使いやすいようにしてみた基板パターンです。(PiPo4_eagle_data.zipに含まれています)
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2006/08/16:公開
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