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ゲーム機RGB接続の傾向と対策

当ページではゲーム機をRGB接続するにあたっての大まかな 難易度と改造点について解説する。以下の表は機種別の工作の難易度と 部品入手の難易度をまとめた物である。各機種のリンク先では個別の RGB接続にあたっての概要を記してある。

機種別難易度
機種 工作難易度 部品入手難易度
SG-1000II 普通 普通
SEGA MarkIII 普通 普通
SEGA Master System 普通? 普通?
MEGA DRIVE
MEGA DRIVE 2 やや難 やや難
Super 32X やや難 やや難
SEGA SATURN 不要/やや難 普通/難
Dreemcast 不要 やや難
FAMILY COMPUTER
New FAMICOM
至難
SUPER FAMICOM 普通 不要
Nintendo64 普通? やや難?
Nintendo64 普通? やや難?
PCEngine
PCEngine Duo
普通/難 普通
PlayStation
PlayStation2
不要 やや難/普通
NEO GEO 普通 普通
3DO 難? やや難?
Super Cassette Vision
Playdia 普通?

SG-1000II

標準ではRGB出力を持たないが、改造することによりRGB接続が可能である。 なお、SEGAのカスタムチップを使用していて内部にRGB信号があり容易に改造可能な 個体と、TMS9918を使用していて内部にもRGB信号がないため容易には改造不可能の個体がある。

内部のRGB信号は75Ωドライブするパワーがないので、バッファアンプを使って バッファリングしてやる必要がある。なお、内部のRGB信号は1.4Vp-pである。

SEGA MarkIII

標準でRGB出力を持つが純正ケーブルは発売されていない。 ケーブルを自作することによりRGB接続が可能になる。

出力されているRGB信号は75Ωドライブするパワーがないので、 バッファアンプを使ってバッファリングしてやる必要がある。

SEGA Master System

標準でRGB出力を持つらしい。所持していないので詳細不明。 おそらくSEGA MarkIIIと同じではないかと思うのだが、 アンプなしで正常に映ったという話も聞く。

MEGA DRIVE

標準でRGB出力を持つ。純正ケーブルは発売されていないが、 電場新聞社のXMDシリーズを用いることでRGB接続が可能である。 しかし、入手困難なのでケーブルを自作するのが手っ取り早い。

出力はCXA1145のRGB出力がそのまま端子に出ている。データシート通りに コンデンサと75Ω抵抗を入れることで正常なRGB信号となる。 バッ活や多くのサイトでは「出力が強すぎる」とか書かれているが、 それは単に75Ω抵抗が直列に入っていないので終端で1.4Vp-p(正常なのは0.7Vp-p) の信号レベルとなっているためである。

MEGA DRIVE 2

標準でRGB出力を持つ。純正ケーブルは発売されていないが、 電場新聞社のXMDシリーズを用いることでRGB接続が可能である。 しかし、入手困難なのでケーブルを自作するのが手っ取り早い。

CXA1145のRGB出力がそのまま出ているのはメガドラ1と同じだが、 端子がミニDIN9ピンでコネクタの入手がやや困難な上に、 半田付けがちょっと大変である。

Super 32X

メガドラ2と同一の端子形状でケーブルが流用できる。 メガドラ1のコネクタへの変換ケーブルも付いているのでメガドラ1用の ケーブルも使用可能。

SEGA SATURN

標準でRGB出力があり、純正のRGBケーブルも発売されており、 容易にRGB接続可能。ただし、純正のケーブルはひどい出来であり、 ケーブルを改造ないし自作した方がよい。

ケーブルを改造する場合はSS側10cm程度を残してぶった切り、 残りを自分で配線する。自作する場合はミニDIN10ピンの コネクタの入手が困難なのがネック。秋葉原の一部の店舗では入手可能。 ミニDIN10ピンのコネクタへの半田付けはやや難しい。

Dreamcast

純正のVGAアダプタがあり、これを利用すればよい。ただし、純正のVGAアダプタは やや入手困難。手に入らない場合はサードパーティーのを買えばいいと思う。

カラットの21ピンマルチ用ケーブルは所持していないので詳細不明。

FAMILY COMPUTER, New FAMICOM

標準ではRGB信号は出ておらず、内部にもRGB信号出ていないため RGB接続は不可能である。

RGB出力のあるPPUを移植することによってRGB出力が可能になる。 が、RGB出力のあるPPU(RP2C03, RP2C05)の入手はきわめて困難である。 かつてはシャープから補修部品として入手できたそうだが、現在の入手手段は オークションで入手するか、ファミコンタイトラーから摘出するぐらいしかない。

なお、PPUのRGB出力は75Ωドライブできないのでバッファアンプが必要である。

改造の際にはNew FAMICOMに組み込むとSFC用のケーブルを使用できるようにできて 美しく改造できる。

SUPER FAMICOM

純正のRGBケーブルが発売されており、標準でRGB接続が可能

Nintendo64

標準ではRGB信号が出力されておらず改造が必要。後期型になると内部にも RGB信号が出力されておらず改造不可だそうだ。所持していないので詳細不明。

内部のRGB信号は75Ωドライブができずバッファアンプが必要らしい。

PCEngine, PCEngine Duo

純正・サードパーティーのRGBケーブルなどは発売されていない。 しかし、自作・改造によりRGB接続が可能である。

初代・コアグラ系では拡張端子にRGB信号が出力されておりここに繋ぐ RGBアダプタを制作可能。しかし、ROM^2の使用を考慮すると本体を改造し 標準のAV出力のコネクタを交換してここからRGB出力するのがよい。

Duo系では狭いピッチのICの足から直接RGB信号を取り出す必要があり、 半田付けの技術を要する。

内部のRGB出力は75Ωドライブできないのでバッファアンプが必要。

Playstation, Playstation2

純正のRGBケーブルがあり、標準でRGB接続可能。 ただし、現在では出荷停止になっており入手はやや困難。 純正のRGBケーブルの質は素晴らしい。

NEO GEO

標準でRGB出力があり、純正のRGBケーブルも発売されている。 しかし、純正は入手困難なので自作するのが手っ取り早い。

バッファアンプなどは不要で、線を繋ぐだけでRGB接続可能。

3DO

標準ではRGB出力はなく、内部にも通常のRGB信号は出ていないが、 内部にデジタルのRGB信号がありこれをD/A変換してやることで RGB出力可能らしい。

所持してて改造資料も持っているが、改造していないので詳細不明。

Super Cassette Vision

驚くべきことに標準でRGB出力を持っている。純正ケーブルの有無は不明。 あったとしても入手はきわめて困難なので自作するのが手っ取り早い。

バッファアンプなどは不要で配線するだけでRGB接続可能。

Playdia

標準ではコンポジットビデオ出力しかないが、改造することでRGB接続可能。

色差>ビデオエンコーダのICのRGB出力に繋げばいいそうだ。

所持しているが、ビデオエンコーダのIC目当てに買ったので改造しておらず、 詳細不明。

注意

当記事は正しいことを書くように心がけて記述してはおりますが、 勘違い・間違い・うっかりミスなどが混入しているおそれがあります。 当記事を参考にして行った工作などの結果について、 爆竹銃はいっさい責任を持ちません。

当記事の内容に間違いなどがありましたら 掲示板にて報告していただけると幸いです。

何か質問などがありましたら 掲示板に書き込んでいただければ、気がつき次第お返事いたします。

履歴・著作

2003/07/03:加工,暫定版HTML文章作成

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